固結した原材料を袋のまま砕ける粗砕機はコレ!取り扱いメーカー3選
粗砕機を知るメディア「KUDAKE!」 » 粗砕機を扱うメリットを知る » 粉体材料を自動で砕く!手作業のほぐし作業を解決する粗砕機

公開日: |更新日:

粉体材料を自動で砕く!手作業のほぐし作業を解決する粗砕機

運搬・保管のために保管された粉体材料は、圧縮されて中身が固化することが多く、これを製造時の状態に戻すため、ハンマーで叩いたり、床に投げつけたりしている現場が少なくありません。

そうした辛いほぐし作業を自動で行ってくれるのが粗砕機です。

ここでは、粗砕機の特徴と、粗砕機が解決してくれるトラブル例をご紹介します。

粗砕機とは

粗砕機というのは読んで字のごとく、粗く砕くことを目的とした機械を指します。物を粉砕する装置の中でも数百ミリメートル以上の砕料を、数十ミリメートル程度まで粉砕する装置です。

粗砕機の仕組みの違い

圧縮破砕を行う粗砕機にはジョークラッシャー・ジャイレトリークラッシャー・コーンクラッシャー・インパクトクラッシャーなどの種類があります。以下に、破砕する仕組みを紹介します。

連続投入式とリターン式とは

粗砕機の中には連続投入式とリターン式があり、連続投入式は投入口から対象の粉体の入った袋を入れると、もう一方のエンドから粉体が出てくる形式です。対象が多い場合はこちらが便利でしょう。リターン式は、何度も粗砕機に投入し、完全に砕けるまで繰り返し使用する形式のものです。対象の粉体によって使い分けることが重要です。

他の粉砕機器との違い

砕くサイズによって、粗砕機や中砕機、粉砕機と様々な種類があります。粗砕機の中でも、ジョークラッシャー、ジャイレトリークラッシャー、コーンクラッシャー、インパクトクラッシャーと対象の状態によっても種類があります。粗砕した後の状態や選ぶ粗砕機によっても異なりますが、袋を取らずに中身だけを粗砕することができるものや、袋を取った上で固まりが完全になくなるまで解すことを目的としたものもあります。

粗砕機が活用される分野

粗砕機の主な対象となるのは、元々粉の状態の物体で、長期の保管などが原因で固まってしまったものです。肥料や粉状薬剤、小麦粉などの食料品、食品添加物などが挙げられます。鉄棒で叩く、あるいは高いところから床に落とすといった作業で中身を解す作業を行う現場も多いですが、安全かつ効率的に使える状況にするために粗砕機を使うのが良いでしょう。

粉体材料が固結する原因

肥料や塩、砂糖などの調味料、石灰、セメントなどさまざまな粉体材料を袋に入れて保管していると、固まってしまうことがあります。

袋同士を重ねて保管することによる圧縮、湿気や、袋に侵入した雨水などの外的要因から、その粉体が持つ凝集性・付着性といった性質まで、固結の原因はさまざまです。

起こりうるトラブル事例

トラブルを解消してくれる粗砕機とは

「粗砕(そさい)」とは、塊を粗めの形に砕くこと。粗砕機は、固化した材料を自動でほぐしてくれる機械です。

効率的に粉砕を行うため、あるいは、かさばるものの減容を目的として、さまざまな現場で利用されています。工業原料、工業薬品、食品、食品添加物、肥料、輸入品などさまざまな原料に使用が可能。

袋のままほぐせるタイプや、袋から材料を取り出してほぐすタイプなど、それぞれの機種で各社特徴を持った装置が製造・販売されており、その種類はさまざまです。

粗砕機に関連するイベント情報

国際粉体工業展東京2022(POWTEX TOKYO 2022)

2022年の12月7日から9日まで行われる国際粉体工業展東京2022。2022年は去年に引き続き、実際の展示は東京ビッグサイトで開催する他、オンラインでも展示も予定されています。オンライン展は2022年11月21日から2023年1月27日の期間で開催予定です。当イベントは、粉体に関する技術や具体的な機器を展示し、粉体を取り扱う企業が最先端のものに触れられる機会を提供しており、他には粉体工学入門セミナーや粉体機器ガイダンスなどのセミナーなども開催される予定です。

新価値創造展

新価値創造展は、オンライン展とリアルの展示の両方を開催しており、オンラインは2021年12月1日から24日まで、リアル展は12月8日から10日の3日間まで開催。粉体に関する展示に限らず、産業技術や社会・環境・SDGsに関する先端技術や機器の展示も行っています。専門家コンシェルジュに相談することもでき、会社の抱える課題や探しているソリューションに対して、該当する展示の紹介を受けることができます。現場には出展会社の担当者もいるため、商談が可能となっています。

まとめ

粉体材料の中には、保管中に袋内で固結してしまうものがあります。固結したまま納品したり製造工程に流してしまうと、さまざまなトラブルが発生する可能性があるため、製造時の状態にほぐす作業が不可欠です。

粗砕機は、このほぐし作業を効率的に、スピーディーに行ってくれる機械です。

人力でのほぐし作業に限界を感じている方、作業員の労働環境を改善したい方、より効率的に作業を行いたい方は、ぜひ粗砕機の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

現場効率を上げる
粗砕機3
このメディアでは現在手作業で行うことの多い固結した砕料のほぐし作業を、袋体のまま砕ける粗砕機をご紹介します。
砕き太郎
砕き太郎
引用元:平野整機工業株式会社 公式HP(http://www.hiranoseiki.co.jp/product/#al01)
  • 特許取得(※1)の特殊加圧ローラーにより破袋しづらくスピーディーに砕ける
  • コンパクト設計ながらな高レベルの安全対策仕様で多種材料に対応可能

砕き太郎を詳しく見る

モミクラ
モミクラ
引用元:シンコー化成株式会社 公式HPhttp://www.shinkokasei.co.jp/publics/index/21/
  • 装置自体はコンパクト設計で配置しやすい
  • 粗砕対象粉袋の厚みによりS(袋体の厚みが15cm以下)L(袋体の厚みが25cm以下)の2機種あり

モミクラを詳しく見る

袋体ブレーカシリーズ
袋体ブレーカシリーズ
引用元:大有株式会社 公式HPhttps://taiyu-kabu.co.jp/breaker/
  • 袋体以外にもファイバードラムなど、異なるサイズの粗砕にも対応
  • 3つの粗砕部品を組み合わせて使用が可能

袋体ブレーカシリーズ
を詳しく見る

※選定条件:「粗砕機」を取り扱うGoogle検索上位26社の中で、現在袋体のまま粗砕する機械は3種類だけになりますので、3種類の機械をご紹介します。(2021年8月3日時点)

(※1)2021年9月時点 参照元:平野整機工業株式会社 公式HP「新着情報」http://www.hiranoseiki.co.jp/news/?p=2