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製造・出荷工程において、ほぐし作業が必要になることがあります。これまで人が手間や時間をかけて行っていた作業を機械が行うことで、生産性アップや作業環境の改善を図れます。
そこで、固化した資材や原材料などをほぐす破砕機の用途について紹介します。
製塩・製糖関連や化学薬品・医薬品関連、樹脂ペレットや清涼飲料水、食品、運輸・倉庫、肥料・飼料などさまざまな業に分け、破砕機がどんな用途に活用できるか説明していますので、ぜひ破砕機導入の参考にしてください。
塩や砂糖は固化しやすいため、粗砕に苦労している企業は多いのではないでしょうか。製塩・製糖関連の業種では、破砕機を利用することで塩や砂糖を簡単にほぐすことができます。
塩や砂糖が固まったまま製造ラインに供給されてしまうと輸送配管の閉塞などを引き起こしますから、ぜひ破砕機を取り入れることをおすすめします。
なお、製塩・製糖向けの破砕機では、袋を破くことなくほぐすことが可能です。比較的サイズの大きい袋でも破損せずにほぐせるため、破砕機の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
化学薬品や医薬品も固化しやすいものがあり、「袋の中で原料が固化してしまっていてほぐすのが大変」と悩んでいるケースもあるでしょう。
破砕機は化学薬品・医薬品関連の業種でも活用でき、袋の厚みを整えながら中の原料をほぐすことができます。ただし破砕機は粗めの大きさに破砕するため、医薬品や化学薬品の製造で細かく砕きたい場合は粉砕機の利用がおすすめ。破砕機は「袋の中で固化した医薬品や化学薬品をほぐしたい」という場合に活躍してくれます。砕いた粒の大きさを揃えてくれる分級ができる機械もおすすめです。
樹脂ペレットはブロッキングしやすく、樹脂同士がくっついて塊となってしまうことがあります。大きな塊状の樹脂ペレットは原料投入時にロストルに溜まってしまいますから注意が必要です。とくに柔らかい樹脂ペレットはくっつきやすいため、破砕機を利用してくっついた樹脂ペレットをほぐすと良いでしょう。
なお、破砕機によっては袋の厚みを整えながら樹脂ペレットをほぐす機械もあります。
清涼飲料水の製造過程でも固化が問題となることがあるでしょう。その場合も破砕機の使用がおすすめ。
たとえば清涼飲料水の原料となる野菜や果物、キャラメル、固化したココアなどの破砕をおこなえる破砕機もあります。効率よく破砕をすることでトラブルや手間を減らし、製造工程をスムーズに行えるでしょう。
食品は人の口に入るため、ほぐす時に袋が破れてしまっては大変です。袋が破れてしまうと品質が確保できず廃棄しなければならないため、無駄なコストがかかってしまうでしょう。そこで破砕機を使って袋の中身をほぐすことで、袋を破らずにほぐし作業を行えます。
たとえば乾燥野菜や乾燥食品などを破砕するときなどが挙げられます。そのほかにもさまざまな食品の破砕が可能なため、食品のほぐし作業には破砕機を活用すると良いでしょう。
運輸や倉庫業ではスムーズな運搬が効率化のポイント。資材や原料をスムーズに運搬するためには、固化した物がないようにしなければなりません。しかし破砕機を導入しておらず、現場作業員が製品の袋を殴打する、床にたたきつけるなどしてほぐしているケースもあるようです。
そこで破砕機を使用し、袋に入った資材や原料を効率よくほぐすのがおすすめ。破砕機なら人が行うほぐし作業に比べて圧倒的なスピードでほぐしてくれます。
また、袋の厚みを整える整袋機能のある破砕機なら、袋の中身をほぐしながら厚みも整えてくれます。厚みが整うことでパレット積みや保管が容易になるでしょう。
肥料や飼料は固化しやすいものが多く、とくに尿素などを含有している肥料は固化しやすい特徴があります。ほぐし作業で袋が破損してしまうと製品として扱えないうえ、特有の臭いが漏れてしまうことも。しかし破砕機を導入しておらず、金づちで叩く・手で叩くといったほぐし作業に疲弊している企業も多いでしょう。
そのため、肥料や飼料の固化には破砕機を使用し、袋を破損させることなく中身をほぐしましょう。機械がほぐし作業を行ってくれれば、省人化にもつながります。
なお、整袋機能が備わっている破砕機であれば、パレット積みも効率良く行えるでしょう。
※選定条件:「粗砕機」を取り扱うGoogle検索上位26社の中で、現在袋体のまま粗砕する機械は3種類だけになりますので、3種類の機械をご紹介します。(2021年8月3日時点)
(※1)2021年9月時点 参照元:平野整機工業株式会社 公式HP「新着情報」http://www.hiranoseiki.co.jp/news/?p=2